ひつじのブログ

やればできるを、そろそろ自分にわからせたい。

遺伝子検査を受けて、寿命が縮んだあと延びた話②

こんにちは。前回、遺伝子検査の結果がやっと出たよ〜というところまでで終わっていましたが、今回はその続きです。

続きを書こうと思って、遺伝子検査について書いた前回の記事を見直したら、自動で選択されるWEB広告に「父性診断遺伝子検査」っていうのが出てて、なるほどシビアな話もあるもんだね・・・と考え込んでしまいました。確かにDNA検査のこれまでの用途って、①犯罪捜査②相続で揉めて本当にお父ちゃんの子か調べる、くらいでしたもんね。自分で自分の遺伝子情報を詳細に知ることができるって、考えたらすごい時代になったものです。

さて、遺伝子検査(私の受けたのはDeNAライフサイエンスの提供してる「MYCODE(マイコード)」で、合計280項目を調べるコース)の結果ですが、「体質」と「病気」に大きく区分されていました。
結果は、私の遺伝子情報から読み取った私の「体質」と私が「平均的な日本人よりなりやすい/なりにくい傾向にある病気」について、私の種々の遺伝子が、全日本人の遺伝子型の中でどのタイプに入るかという形式で戻ってきます。これは日本人に多い遺伝子タイプ(たとえば目の色が黒目がちとか)、日本人には希なタイプ(アルコール消化能力が高いとか)、っていうのがグラフとパーセンテージで示されます。あくまで遺伝子型と現在の研究結果や最新の論文で推測されているという限界から、「体質」結果でも示された結果が必ずしもドンピシャで当てはまっているわけではなかったのですが、当たってるところも多くて面白かったです。遺伝子すごい、侮れん。
「病気」結果の方は各種がん・糖尿病・脳梗塞心筋梗塞など名前を聞く病気から「もやもや病」などあまり名前を聞かない、発症が希な病気なんかについても検査項目に入っていました。自分が平均よりなりやすい傾向にある、と結果の出た病気はちょっとググってみたりして。幸いというべきか、結果としてあまり成人病や生活習慣病に関して悪い結果は出ておらず、平均的な感じでした。あまり記憶に残るような結果ではなかったです。

それから、結果を読み進めていくんですが、最後に改めていくつかの結果項目に鍵がかかっていました。それが表題に関する「85歳以上長生きする可能性の高い遺伝子(長寿遺伝子)」や、「アルツハイマーにかかりやすいとされる遺伝子」などです。
ここらへんについては非常にセンシティブな情報というか、現時点においては研究結果が不確実な要素が高いわりに、かなり心の準備というか覚悟が必要とされる情報なので、ログインしてるにもかかわらず「本当に確認しますか?これから結果を表示しますが、いいですね?」と二重確認が必要とされるというわけです。あらま。ちょっと怖いですね。

でもやっぱり気になるのでもちろん(軽〜い気持ちで)確認することに。
そして・・・がーーん!!ショック。私、85歳まで生きられないかも?!日本人は長寿遺伝子を持ってる人が多いそうなのですが、私は違う型だったんですね。
この結果を見たときは、さすがにちょっと凹みました。100歳までとは言わないけど、せめてもうちょっと・・・。でも遺伝子型だけでは寿命は決まらないよね、生活習慣とかが影響するよね・・・と自分を励ます。でも命に関することなので、やっぱりショック。
でもそのうち、「よし。85歳までの命と思って毎日大切に生きよう。」と前向きに考え直しました。85歳まで人生を充実させることにエネルギーを注いで、もしそれより長生きできるなら有り難く、おまけに与えられた天寿と思って過ごせばいいやと。不幸にして若くして亡くなる方だって多いし、私も実際どうなるかなんて判らない。林檎だって「明日くたばるかも知れない」って歌ってるじゃないか。まあ、ポジティブなだけが取り柄です。というかそれも日々忙しくしてたら、数週間で忘れました。そんなこんなで波瀾万丈の結果確認でした。

それから、結果をすっかり忘れて(何なら検査を受けたことさえ忘れて)暫く経過しまして、一年くらい経った頃か、「MYCODE(マイコード)」関連として一通のメールが登録アドレスに届きました。「おーこんなのあったあった!確か寿命が・・・」と苦い思い出とともに蘇る記憶。メールによると、遺伝子研究が進み、前回の研究結果を更新しているのでご確認くださいとのこと。

しばらく結果を見直してなかったので、いい機会だと思いマイページにログイン。またあの長ったらしい複雑なPWを打ち間違えること数回、やっと入れた!!と更新箇所を確認すると・・・「寿命、延びとるやないか!!!」

そうなんです。私の遺伝子情報はもちろん変わらず、最新の研究論文を反映した結果が変わってるんです。これによると私はめでたく85歳以上長生きする可能性が高いそうです。何じゃそりゃ。私のあのとき、強く生きると決めた決意(三日坊主だけど)のやり場がないぜ。

ということで、何が言いたいかというと、「遺伝子検査」は現時点での研究による結果に照らすものなので、もちろん確実・不確実はあるし、もちろん前述のように検査結果自体が変更になる可能性があるので、神経質というか気に病むタイプの方にはあまりお勧めしません。どっちかというと興味本位で「ふーんそうなんだー」とすらっと流せる人の方がいいかも。
ちなみに、体質や病気傾向から日々どんなことに気を付けて生活すればいいか(運動とか食生活とか)のアドバイスが貰えたり、現在では追加で「自分の祖先16タイプ」まで有料オプションで教えてもらうこともできます。一度遺伝子型を調べておくと、研究が進めば簡単に追加情報を得ることができそう。重ね重ね、すごい世の中になったものです。

 

【本日の一曲】
ケンドリック・ラマー/DNA

DNA.

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