ひつじのブログ

やればできるを、そろそろ自分にわからせたい。

菅野よう子/坂道のアポロン

こんにちは!CAPSLOCKかかってるのを知らずにPW打ちまくった結果、PCからはてなログイン拒否されてしまったひつじです。しょうがないね。POMERAで書いてたら、以下通常営業で長文駄文になってしまいました。

 

お題「マンガ」

 

マンガかあ・・・社会人になってからハマっちゃったんです。まあ世間一般で言う「マンガにはまる」っていうのがどのくらいのレベルかわからんのですが。のめり込んだってほどではないかもしれないけど、割と成人するまで「あまり読まなかった」という意識の反動があって、その後自分なりに結構読みました。
学生時代って、なんか部活とか受験とか資格勉強とかその他諸々に追われて、あんまりマンガ読みまくった記憶がないです。みなさんはどうですか?私が唯一しっかり読んでたのは「ブラックジャック」くらいでした。「ブラックジャックによろしく」じゃなくて本家さんの方ですね。「よろしく」の方は、ほんの数年前デビューしたばっかり。あ、それでもそういえば、かずはじめの「明稜帝梧桐勢十郎」もしばらくジャンプ毎週買って読んでたな。楳図かずお「洗礼」とか高橋しん最終兵器彼女」とか、学校はずっと共学だったので、いろんな人が薦めて貸してくれるものだけ読んでました。あんまり傾向ってものがなかったですね。「洗礼」怖かったし「最終兵器彼女」結構きわどかったし。

社会に出た後のほうが、むしろ時間やお金に少しは自由が出来てきたって感じで、マンガ喫茶とかマンガミュージアムにせっせと通った時期がありました。
話は逸れますが、学生のとき勉強に命かけてた人が大人になってから親に禁止されてたゲームとかテレビとか解禁されたときの反動ってすごいですよね。ちょっと怖い、しかし他人事だと面白い。
いまだに忘れられないんですが、三人兄弟ともに全員現役で東大・京大に入った友達(その子は京大生)がいて、「すごく教育熱心な親御さんなんだね、どんな育てられ方したの?」って聞いたら「大学入るまで全然テレビ見せてもらえなかった」との答え。「一人暮らしで、初めてくらいテレビしっかり見たら面白くて面白くて、テレビから離れられなくて困ってる」と言ってました。ええ〜、テレビってそんなに面白かったっけ?と思うのだけど、もう全然感覚が違うんです。それで結局、彼は「関東は関西とチャンネルとかやってる番組が違うらしい」という理由だけで、就職まで関西で決めてました(もちろん転勤のない職場)。一生テレビをこの地で見続けたいそうです。あれは面白かった。

話をマンガに戻しますが、最近リアルタイムでやってるのでは此元和津也「セトウツミ」(単行本が年イチベースだからもう更新が気になってしょうがない)、東村アキコ海月姫」(もうそろそろ終わりですね)、中村光聖☆おにいさん」(山田孝之のプロデュースと触れ込みがあった映画はいつ公開なんだ)、とかかな〜。気になった作家さんを見つけたら前の作品まで読んじゃう楽しみもありますね。
携帯アプリの「ジャンププラス」でやってる「花男Next花のち晴れ」とか、「Comico」でやってる「掃除の妖精におまかせ」「カカオ79%」あたりも全部先読みしてます。「ヲタクに恋は難しい」は4巻出たね。電子書籍でついポチっちゃったり、TSUTAYAでレンタルしたりもするんで、自分でも結構コストをつぎ込んでる感が出てきました。

中でも、小玉ユキ坂道のアポロン」は名作だなと思った作品です。現役の作家さんで、こんなに昭和の情緒タッチを内容で描写できる人がいるんだ!!ものすごく郷愁の念を感じるなあ・・・と感動した記憶があります。実写化されるそうですが、大丈夫かなあ(ドキドキ)。
内容はWikipediaに任せるとして、とりあえずJAZZに全てを懸ける高校生男子たち&ヒロインを取り巻く、淡くときに峻烈な青春漫画となってます。
これがね〜、とにかく読んでる端から、作中で演奏されるJAZZが聴きたくなってたまらないんですよね。もう音が聞こえてくるかのような描写なわけです。それでうってつけなのが、作中に登場した楽曲を収録したオリジナルサウンドトラック(またか)。「モーニン」から始まって「いつか王子様が」「マイ・フェイヴァリット・シングス」など作中重要音楽がほとんど網羅されてます。その他、こっちもすごくおすすめなのが既にアニメ化されてるやつのサントラ。プロデュースが菅野よう子さん。こっちはJAZZじゃなくて菅野さんの作品ですね。私はアニメは見てないんですが、「おお、世界観まさにぴったり」とうんうん頷きながら聴き惚れました。菅野よう子さんてそれまで個人的にあまり存じ上げなかったんですが、「CMソングの女王」と呼ばれてるすごい人みたい。SMAPとか小泉今日子への楽曲提供プロデュースしてたり、今やってる大河ドラマ直虎の音楽も担当してるんですね。そういえば高橋一生演じる政次の追悼CDを出すとかで、時の人ですね。高橋一生人気はすごいな。。菅野さんの「23時の音楽」っていうアンビエントっぽいアルバムをたまたま知らずにジャケ買いしてて、もともとドライブ中に聴いてたんですが、眠くなって大変な目に遭いそうだったんで自宅でリラックスするとき用に変えました。

このマンガがすごい!」エントリーのマンガって、素直に「本当にすごい!」と思う私です。マンガも本もそうだけど、本屋に行くと「あー、私の人生で読めるのってこのうちどのくらいだろ」って絶望的な気分になったりしませんか?全部読むつもりかって感じだけど。不老(じゃなくてもNO老眼)不死なら、可能ですよね。あーどっちにしても出版に追いつかないか。アホだな。村上春樹が「若い頃は手当たり次第、『あたるをさいわい、ばったばった』と読んでたけど、今読むのはもう時間が淘汰した作品が中心になるよね、どうしてもね。人生には限りがあるし」的なことを言ってた気がする。私もそろそろ、そういう確固とした見地を身につけたいものですが。時間に淘汰されて長く読まれる作品かぁ・・・難しいな。やっぱ手塚治虫に戻るんかなぁ。


坂道のアポロン、アニメ版主題歌のこちらもいいです。


【本日の一曲】
YUKI/坂道のメロディ

坂道のメロディ

坂道のメロディ