ひつじのブログ

やればできるを、そろそろ自分にわからせたい。

サントラだけでお腹いっぱいになれる映画 Part1(洋画版)

みなさま、この夏はいかがお過ごしですか?夏休み映画は観に行かれました?私は映画館にすっかりご無沙汰です。1年に100本、映画館で観てた時期もあったんですが(5年間ほど)その経験は追々、どこかで書けるといいなぁ。

さて本題、先日は邦画版サントラの個人的お勧めをお届けしましたが、今回は外国映画の方を是非きいてください。なお、最初っからでナンですが、好きな洋画サントラがありすぎて、まとめる気が全く起きませんでした。。PART○まで続くのか自分でも不明ですが、お時間が許す限りゆるりとお付き合いいただければこれ幸い。では早速!!

1.K-PAX 光の旅人

これ前回のケヴィン・スペイシー大好き特集でお送りした作品なので詳細は割愛しますが、もう、是非聞いてくださいませ。最初のシーン”Grand Central”の盛り上がってくる部分は、意外にも夜のニュース番組のシリアスな場面で使われていたりします。シェリル・クロウの歌う主題曲Safe And Soundもすっごくいいんだけど、作中音楽はエドワード・シェアマーっていうロンドン出身の作曲家がご担当。他にはチャーリーズ・エンジェル」「デンジャラス・ビューティーとかのシリーズアクションものをご担当されてます。得意ジャンルなんだろうな。K-PAXではアクションは全面には出てきませんが、それでもわりと緊迫した感じのサウンドが多い気はします。全体的に神秘感があるけれども、ミステリアスな設定ゆえに心理描写を音楽が相当効果的に助けてる感じです(主人公が宇宙人の設定だし)。

Grand Central

Grand Central

  • エドワード・シャーマー
  • サウンドトラック
  • ¥200

2.ショコラ

若き日のジョニデとジュリエット・ビノシュが織りなすラブストーリーです。覚えてる限りで簡単なあらすじをお話ししますと、放浪の運命にある母子がフランスの小さな村で小さなチョコレートショップを開店し、その町の人々との交流を深めていきますが、一方、余所者として町の古株たちから向けられる好奇の目や反感も強くて、まあいろいろな困難がはだかります。町に流れ着いたジプシーとの出会いがもたらす心の移り変わりもあり、さあ母子はどうなるでしょう・・・というお話(だったような)。
音楽が作品にぴったりな異国風で、軽快なギター曲あればメロディアスなピアノ曲もあり、流浪の民のWABISABIが情緒たっぷりに表現されて思わず聴いてて泣けそうです。北風が聞こえるんだもん!!
音楽担当のレイチェル・ポートマンはこの「ショコラ」サイダーハウス・ルール」(こっちもよかったね!!)アカデミー作曲賞にノミネートされています。調べたら「わたしを離さないで」「ワン・デイ23年のラブストーリー」等もご担当だそう。多作な仕事人です。

 

Caravan (From

Caravan (From "Chocolat")

  • Movie Sounds Unlimited
  • ミュージカル
  • ¥200

  

3.ハンナ

これはケミカルブラザーズが好きな方はチェック済のはず。初めてケミカルブラザーズが全編音楽を担当した映画なのです。その宣伝で私は映画館に観に行きました。オリジナルサウンドトラックも勿論、ケミカルブラザーズ名義。
主人公ハンナ役をラブリー・ボーンアリス・イン・ワンダーランド」「ブルックリン」などなど子役から名女優へと華麗なるキャリアを歩むシアーシャ・ローナンです。いまはもうすっかり大人になって品のよい女性、て感じですが、この頃はまだあどけなさが残ってる感じです。ちなみに脇はエリック・バナ(父役)やケイト・ブランシェット(敵役)が固めてます。
主人公ハンナが種々の理由で、物心ついた頃からお父ちゃんから鍛えられてて、まだティーンエイジャーになるかならんかってくらいの年齢なのにめっっちゃ強くて、相当激しいアクションシーンがあるんですよ。特に肉弾戦。超かっこいい。ケミカルブラザーズのテクノに乗せてるからなのか、世界観が独特なのです。それまで外界からほぼ遮断されてたハンナが音楽や彩りのある外界に刺激を受け、感受性を開花させていく描写を光と映像と音楽で総合造形してるあの感じはすごい。アクションものなのに心理描写がアーティスティックに寄ってるからか、あんまり巷の評価はよくないみたいですが、、わたしは好きだな。あと最後のハンナのテーマ、歌詞はシンプルなんだけどジーンときます。Begin again・・・切ない。誰が唄ってるんだろう?ぜひ聞いていただきたい一曲。

 

 

 

4.マリー・アントワネット

言わずと知れた音楽通のソフィア・コッポラ監督がこだわり抜いた選曲で全編が彩られています。監督の「ヴァージン・スーサイド」以来のミューズ、みずみずしい魅力溢れるキルスティン・ダンストの可愛らしさと若々しさゆえの痛さ、繊細さがもう素晴らしい映画。全てがパステル×キラキラなファッション!ドレスに靴にアクセサリーにデザートに、ソフトクリームみたいな髪型&髪飾り・・・に女の子の夢が全部詰まってる!!ルームウェアブランドのジェラート・ピケのイメージ強いです。そのままヴェルサイユに染めたらこんな世界になるだろうな。それで、肝心のサントラはエイフェックス・ツインスクエアプッシャー、エール、ニュー・オーダー、ザ・レディオ・デプト等々、、え、ちょっと待てパステル×キラキラはどこいった?!て感じの攻め感です。どうやったらこの映像と曲がマッチするってわかるんだよ、その感性を問い詰めたい。天性のセンスですよね。。ロックに攻めてるマリー・アントワネットです。

 

Tommib Help Buss

Tommib Help Buss

 

5.トレインスポッティング

 もう、あんまり説明必要ないんじゃと思うくらいサントラも有名ですよね。UKミュージックの世界そのもの反映してる映画と言ってもいいんじゃないでしょうか。タイトルでもあるプライマル・スクリームTrainspottingイギー・ポップのLust For LIFE、ニュー・オーダーのTemptation「ウォールフラワー」でも格好良く使われてましたね)、何よりルー・リードのPerfect Day・・・素晴らしいですよね。もう映画見なくても概ねわかるんじゃないかな。最近、なんとびっくり20年ぶりに続編「T2 トレインスポッティングが出ましたね!もうすぐレンタル開始されるから観なきゃ。ああ、映画館で観たかった・・・
アルコールとドラッグとセックスのみで話が構成されてると言っても過言ではない、日本の青少年ならちょっとOhってなっちゃうしかないお話。主人公(ユアン・マクレガー)はこの最低な仲間たちと世界から抜け出すために勝負に出ます。走れ走れ、死ぬほど走って逃げろ、みたいな話(たぶん全然違うと思うけどあくまで私の印象)。
ちなみに筆者は学生のとき「イギリス英語講座」というネイティブの先生の講義で、週一半年間かけてこの映画をサブスクリプトを読み解きながら学習しましたが、ほとんどスラングしか覚えませんでした。Overdoesとかのあまり使用頻度高くない単語はいまだに覚えてるんだけど。ネオンと酩酊とカッコいい音楽でクラクラ・・・っちゅー作品です。うぇ、、思い出すだけで酔っぱらいそう。

 

Temptation

Temptation

 

さて、いかがでしたでしょうか?私にとっては書いてるそばからこの満腹感、思い出すだにボリューミーなサントラ5選でした。ぱっと思いつく順でここまでしか紹介しきれませんでしたが、次の機会にこの続きもよろしくどうぞ。いや〜、映画って本当にいいものですね〜。わたしは淀さん派たったのだけど、なんか急にコッチが出てきたので慌てています。それでは!!